2005-08-14から1日間の記事一覧
あー、こういう本だったのか…。雑誌での連載コラムを書籍化したものをさらに文庫化したものなので、ちょっと古いか。文庫版あとがきで安野さんがちゃんと大人になっているのが面白い。 ※これ読みたい方がいたら差し上げます。
3部作の2作目という感じはする。飛ぶための助走ともいえるような。70年代という時代の空気感にどれだけ実感として迫れるかで、作品への寄り添い方が変わるような気がする。
いまどきめずらしく、だからこそ新鮮な怒れる小説である。最初の一ページで芥川賞に納得。うっかり共感しそうになってしまうのだけど、わたしは彼の憎む親戚一同にもなりうるのだから、作品への態度は保留にしておきたい。でも介護したくなければしないとい…