能楽
作者は歌人で、能にも造詣が深く新作能の原作なども手がけている。一読では内容が実はよくわからなかったのだけど、そういうバックグランドを持った人に書かれているのがよくわかる特色ある本だ。鬼の言葉や元になったと思われる人々のルーツを探り、文学作…
3巻では、新作能と古典の紹介。新作能がクローズアップされていて、舞台裏や関係者の記事など面白い。知った名がちらほら出てくる。新作能がいかに難しいかはわかる。でも皆能を愛しているんだなあ。さて、最初に何を見ようか。
言われてみれば当たり前のことだが、芸術品である以前に道具なのだな。確かに素晴らしいものだろうとは思えど、物そのものを鑑賞するにはやや物足りないか。やっぱり舞台を見ないとぴんとこないのだろう。それにしても世の中には様々な職業があるのだなあ。
タイトル通り、能楽の手引書であるが、これがめっぽう面白く夢中で読んだ。なんといっても写真が豊富なのがいい。