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『赤黒ー池袋ウエストゲートパーク外伝』 徳間書店
ⅡとⅢの間に出たのかな。外伝ということで、三人称に文体を変え、サルくんが大活躍。やくざとかカジノとか興味ないので、途中で疲れた。やっぱり主人公がマコトほど魅力がないので厳しいかな。

『電子の星ー池袋ウエストゲートパークⅣ』 文芸春秋 ASIN:4163223908
気になるのは、ネタをワイドショーや週刊誌などから拾いあげているような感じがするところ。というか本全体が週刊誌的。もう少し真剣に書いたほうが…。

『骨音ー池袋ウエストゲートパークⅢ』 文芸春秋 ASIN:4163213503

主人公のまぬけさが目に余り、もしかしてこの人は皆におだてられ、いいように使われているだけなのかもしれないと思う。もうひとつの特徴としては普通にいい人なので、皆の歯止めに使われているだけなのかもしれないとも思う。まあ、どんな状況にあっても普通にいい人でいる、というのは大変だ。

『少年計数機ー池袋ウエストゲートパークⅡ』 文芸春秋
表題の計数機を持ち歩いている少年がかわいい。しかし、最後の話では、女の子が連れ去られているのに、朝まで蒲団の中にいんなよ、マコト。出版前に誰もつっこまなかったのが不思議。しかし、男性はどう読むのか知らんが、けっこう後味が悪い。というよりむかつく。あ、作者にじゃないけれども。

池袋ウエストゲートパーク』 文芸春秋
池袋西口公園を中心に群れる若者たちの友情や抗争を描いている。作者はコピーライターなのだそうで、文章は体言止めを多用し、非常にキャッチーに仕上げている。それが内容とよく合っていて、ありがちな題材が魅力ある物語に変容しているのだから侮れないゾと思う。少しあやしげだが、インテリジェンスな雰囲気も。
赤(ルージュ)・黒(ノワール)―池袋ウエストゲートパーク外伝  骨音―池袋ウエストゲートパーク3 (文春文庫)  少年計数機―池袋ウエストゲートパーク〈2〉 (文春文庫)  池袋ウエストゲートパーク (文春文庫)