パウロ・コエーリョ
- 『悪魔とプリン嬢』 旦敬介訳 角川書店
単行本の絵の方が断然いいですね。村の言い伝えとか、格言的なものがよくできていて面白い。最後のプリン嬢の演説とか行動とか、意味はわかるけど、それでいいのかなと思った。プリン嬢は結局ヴィスコスを悪魔の町にしてしまったんじゃないのかなあ。(20050612)
- 『ベロニカは死ぬことにした』 角川書店 江口研一訳
作者はブラジル人。構成とテーマがシンプルで嫌味がないので好感がもてる。ベロニカは死ぬことにした、そして生きることにした。つまりはそういうこと。生きるとは自分の人生を受け入れて、かつ逃げない勇気をもつことだ。20041031
ファンタジーであった。錬金術師登場のシーンがめちゃくちゃカッコイイ。主人公の少年はスペインの羊飼いからピラミッドをめざす砂漠の旅人へ。クライマックスは日本語でいうと悟りというやつだな。テーマ的には「聖なる予言」の子ども版のような感じも。