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日日平安

再開しました

 馬場あき子 『鬼の研究』 ちくま書房 ISBN:4480022759

作者は歌人で、能にも造詣が深く新作能の原作なども手がけている。一読では内容が実はよくわからなかったのだけど、そういうバックグランドを持った人に書かれているのがよくわかる特色ある本だ。鬼の言葉や元になったと思われる人々のルーツを探り、文学作品に現れる鬼たちを紹介し、能(般若)で完成を向かえる、という感じか。最初の「虫めづる姫君」からの引用、”鬼と女とは人に見えぬぞよき”と最後の「葵上」からの六条御息所の紹介が泣かせる。