日日平安

再開しました

 『雨・赤毛』 サマセット・モーム

カーシュと続けて読んだら、どちらも短編集のせいか(他にもいろいろ共通点があり)、なんだか似ていた。余談だが、カーシュの中には宮沢賢治のとある童話そっくりの話があった。

収録作は雨・赤毛・ホノルル。すべて南洋を舞台にした作品だ。赤毛、ホノルルは似ており、続けて読まないほうがたぶん楽しめる。雨、特にクライマックスの盛り上がりからラストまでの流れは傑作。本を閉じたあと、音楽が聴こえてきそうだった。

雨・赤毛 (新潮文庫―モーム短篇集)

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壜の中の手記 (角川文庫)

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