『カツラ美容室別室』山崎ナオコーラ
※文藝掲載のものを読みました。正直、これを本にするのかーと。量的に。あと2編ぐらい入れればスカスカとか言われないかもしれない。キュッとしたいです。キュッと。(ナオコーラさん的キメ台詞を)行開けしちゃうのはキメっぽいだけに格好悪く感じます。絶対キュッとして短編にした方がいい。
それはさておき、こういう覇気のない青年を主人公にした以上は、こういう物語になるわけで、リアルかといえばリアルだと思う。高円寺から越谷へとか、思わずああそうね、越谷まで車で行くよね、とか思ってしまった。こう日常があまりに日常のままであると、あとは好きか嫌いかになるかもしれない。でもここに書かれていることはみんなが知っていることばかりだ。日常にも目に見えないいろいろな出来事は起きていて、それを感じ取る(あるいは教えてくれる)ような、はっとする小説が読みたいなと、なんだか自分の好みを再確認してしまった。内容については感想はない。誰も彼もあんまり好きになれなかった。↓メッタ切りで西(中央線沿い)の人たちはみたいなことを言っているのだけど、わたしがあのあたりに惹かれないゆえんがそのあたりにあるのかも。いや…よくわかんないけれども。
http://web.parco-city.com/literaryawards/138/r2_03.html
- 作者: 山崎ナオコーラ
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2007/12/07
- メディア: 単行本
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