『俳人漱石』よりメモ
漱石のセンチメンタルな部分とユーモラスな部分がわたしにはよく合うみたいだ。教養がないので、古典などに由来するものは残念ながらよくわからず。奥さん面白いなあ。この本を手に取ったのは漱石の俳句を読みたかったからだが、思いがけず子規のひととなりにも興味が湧いた。
寐てくらす人もありけり夢の夜に
風ふけば糸瓜をなぐるふくべ哉
永き日やあくびをうつして分れ行く
詩を書かん君墨を磨れ今朝の春
人に死し鶴に生れて冴返る
菫程な小さき人に生れたし
湧くからに流るゝからに春の水
安々と海鼠の如き子を生めり
秋立つや一巻の書の読み残し
- 作者: 坪内稔典
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2003/05/20
- メディア: 新書
- クリック: 3回
- この商品を含むブログ (10件) を見る