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再開しました

絵もストーリーもTVクオリティだが、満足度は120%:夏目友人帳〜うつせみに結ぶ〜劇場版

最近疲れているのか、あまり重いものは観たくない気分で、「銀魂2」に続いて選んだのは「夏目友人帳」。銀魂も長寿アニメだけれども、夏目友人帳も6期まで続いているのでなかなかの人気コンテンツ。少女漫画原作でここまでアニメ化されているのは他にないかも?

 

夏目友人帳は私の中では稀有な存在で、静かに染み渡るような優しい物語で、それは回を重ねても変わらずそこに変わらず存在していて、なんともいえない不思議な作品だと思う。

 

映画に関しては特に感想は書かないけれども、映画化されてもそれは一貫していて、気張らず、淡々と、静かな佇まいを見せてくれたことが最高にうれしかった。

 

夏目友人帳というのは、高校生の夏目貴志が祖母の遺品の「夏目友人帳」を引き継いだことに始まる物語。祖母のレイコが妖怪を打ち負かして(笑)名前を書かせたノートで、名を書かれた妖怪はレイコの支配下にある。貴志は名を書かれた妖怪を見つけては名前を返すことにしている。

 

という設定なのだけど、人とうまく付き合えなかったレイコと、友人帳を通して妖怪と人とも交流を広げていこうと努力している貴志と、その対比が切ない。夏目友人帳というタイトルは、そのノートの名前であるわけだけど、貴志からみた妖怪や人々の物語にもなっていて、いいタイトルだなと思う。

 

最後に。気張りすぎて空回りした「銀魂2」と比べると、初心を忘れず、しかもめちゃくちゃ笑わせて切ない気持ちにしてくれた「夏目友人帳」の圧勝ということで。にゃんこ先生分裂は反則(笑)。おまけの缶バッジは3号でした。

 


映画『劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~』予告編