2004-11-01から1ヶ月間の記事一覧
時間つぶしに立ち読みをしたら面白くて全部読んでしまいました。とらばーゆの人生相談に答えたものらしい。相談者には悪いがこうのはバッサバッサと斬られなくっちゃね。痛快でした。美輪さんの人生観に基づいての回答なので、単なる人生相談というだけでな…
文庫化に当たって加筆修正されているとのこと。わたしが読んだのは単行本の方。姫野カオルコをよく知らないので、ネットでどこかのちょっと頭がよくて気の利いた女性の書くエッセイみたいだなあと思う。内容にとりてて反論する気はないがサービス精神とまと…
収録作品:段ボールハウスガール/ダイナイマイト・ビンボー(文庫版は角川から別々に出ている) お金を盗まれてホームレスになった女性の物語。ハタチすぎたらガールはやめよう。ホームレスになるのはもちろん構わないけれど、衣食足りて礼節を知るという諺…
錬金術師つながりで。錬金術師というのはマッドサイエンティスト(笑)のことだと長いこと思っていたのだが、どうやら魔法使いのようなものらしい。そして常に弟子募集中(笑)。物語は魔法使いとその弟子ラモン・アロンソとの影をめぐる攻防を描いているが…
枕草子を解体し、再構成した本。どうも”現代だったらこんな感じ”という例えがわたしは気に入らないのだった。そんなのは読者の想像力に任せなさいって思う。そんなことしなくても枕草子は十分面白いでしょう。サービスしすぎ。まあ酒井順子が書きました、と…
『悪魔とプリン嬢』 旦敬介訳 角川書店 単行本の絵の方が断然いいですね。村の言い伝えとか、格言的なものがよくできていて面白い。最後のプリン嬢の演説とか行動とか、意味はわかるけど、それでいいのかなと思った。プリン嬢は結局ヴィスコスを悪魔の町にし…
1920年代のロンドン、6月のある一日。描写が美しい。テーマのひとつには”老い”があるのだが、作品としては瑞々しいという印象が残る。基本的にはミセス・ダロウェイが主人公だが、Aの視界にBが入ると、Bの視界になってCを見る―という、いわゆる群像描写…
労作である。お疲れさまです。ホラー小説の概論で、ホラーというジャンルはきっと研究対象としてはまだまだ認知度の低い分野なのかなと思った。概論なのにとにかく文章量が多いので、なんだかよくわからないことになっている。おまけの雑誌や本などのイラス…
なんかヘンだなーと思っていたら、それは親戚の家に行って、誰が結婚してどうとかそういう(あまり興味のない)会話に参加しているような感じがするからだった。正直言ってまどろっこしくて、本当にいつもそんなこと考えてるの?って作中の女の子じゃないけ…
短歌とイラストレーションのコラボ本。インクの匂いが漂ってきそうな印刷と迫力ある大きな文字で、開くだけで萌え、な本だ。正直短歌というものがよくわからないのだが(でも、この歌集は比較的わかりやすいのではないかな)、歌もひとことで言えば、萌え、…
主人公(=読者の視点)を引っ掛けるのはもちろん有りだけど、読者を引っ掛けるのは好ましくないと個人的には思う。落ち着いた語りには好感がもてる。それにしてもこの警察なにやってんの?とツッコミを入れたい。慟哭といって思い出すのは「ゴッドファザーⅢ…