日日平安

再開しました

2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧

 小野不由美 『図南の翼 十二国記』 講談社

これだけ読み残していたので、ようやくすっきり。ここで改めて思ったのは、十二国記というのはもう世界設定がべらぼうに面白いのだけど、物語のなかで一貫しているのは、「いい王とは?」というのをずっと問答している。ひいては人間(それぞれ個々人が)が…

 宮部みゆき 『火車』 新潮社

再読。未だわたしの中では宮部みゆき一番の傑作。カードも怖いが、ここに出てくる女性たちの年代になってみると、彼女たちの孤独や不安がより浮かび上がってくるように思う。それにしても無駄がほとんどなくて、一歩引いてみれば、自分も駒のひとつとしてこ…

 スーザン・ソンタグ 『良心の領界』 NTT出版

なんか、間違えて消してました…。 物事の大小に関わらず、良心を守り抜くには勇気がいる。そして知識と想像力も必要。彼女の常に物事に丁寧に対峙する姿勢に打たれた。序文はたいへんわかりやすく、かつ素晴らしい。これだけだけでも読む価値がある。 以下引…