日日平安

再開しました

2005-08-01から1ヶ月間の記事一覧

 大巻伸嗣個展

三箇所でほぼ同時にやっているうちのふたつを見てきました。資生堂ギャラリーでは、白いフェルトの地面に色のついた砂のようなものでいちめんに草花が描かれている。お客さんはその上を歩いて鑑賞するので、砂がまじりあってぐちゃぐちゃに。変化していくこ…

 ピーター・トレイメン 『アイルランド幻想』 光文社 甲斐万里江訳

どことなくポーのような雰囲気が。小説としてどうかっていうより、アイルランドの暗部の歴史を語る(←ここが重要!)ゴシックホラーとして味わい深いものだった。

 森美術館

■「中国 美の十字路展 後漢から盛唐へ」 ポスター等の宣伝があまりにかわいくてツボ。展示自体も歴史の壮大さや宗教美術を味わうよりも、庶民的な雰囲気が合って、こういうのは案外珍しいのでは。■「フォロー・ミー!:新しい世紀の中国現代美術」 16組40点…

 歌川広重と水木しげる展−「東海道」と「妖怪道」をめぐる旅−

グッズが結構あって楽しかった。たぶん最近「東海道五十三次」の復刻版が出たのだと思うのですが、それにあわせて水木しげるが描き上げた「妖怪道五十三次」を同時展示するというもの。※妖怪道の方も版画です。版木の展示などもあって面白かったです。こうい…

 いしいしんじ 『ぶらんこ乗り』 新潮社

雪の結晶のようなものがたり。 ※リストに追加しました http://d.hatena.ne.jp/kikioni/20050619

 チョコレート 好きな順に…()は購入場所

■デカダンス ドュ ショコラ (渋谷マークシティ) フランス 夢心地に。見た目もとても綺麗で好き! http://www.decadence.jp/decadence/9.5/ ■ル ショコラ ドゥ アッシュ (六本木ヒルズ) 日本 高いなりに、高級感がちゃんと味わえました。満足。 ■テオブロ…

 安野モヨコ 『美人画報』 講談社

あー、こういう本だったのか…。雑誌での連載コラムを書籍化したものをさらに文庫化したものなので、ちょっと古いか。文庫版あとがきで安野さんがちゃんと大人になっているのが面白い。 ※これ読みたい方がいたら差し上げます。

 村上春樹 『1973年のピンボール』 講談社

3部作の2作目という感じはする。飛ぶための助走ともいえるような。70年代という時代の空気感にどれだけ実感として迫れるかで、作品への寄り添い方が変わるような気がする。

 モブ・ノリオ 『介護入門』 文芸春秋

いまどきめずらしく、だからこそ新鮮な怒れる小説である。最初の一ページで芥川賞に納得。うっかり共感しそうになってしまうのだけど、わたしは彼の憎む親戚一同にもなりうるのだから、作品への態度は保留にしておきたい。でも介護したくなければしないとい…

 滝本竜彦 『NHKへようこそ!』 角川書店

卑下もテンション高くこなせばいいんじゃないか(ただし自分の部屋でお願いします)と、なんか、悩んでいるひとのヒントになるといいね。。ひきこもり佐藤くん、ダメだダメだと言っているわりにとっても楽しげだ。この小説の面白いところは、ボーイミーツガ…

 ベルナール・ビュフェ展 8/28まで

損保ジャパンのビル内、42階。眺めがいいのう。美術館自体は小さくて、作家ひとりの展覧会にしても少しものたりないか。大ぶりの絵が多いので、数が少なめというのもあるし、彼のモチーフが多様なせいもある。人物画が好み。しめっぽさとユーモアが同居して…

 南桂子追悼展

銅板画は線画とよく似ているのだけど、線には頼りなさがあって、より繊細な感じがする。彼女にとっては特別の存在であるかのように描かれるが鳥が好き。ていうかわたしが鳥が好きなのだなあ。 http://www.yamasa.com/musee/index.html

 秋山瑞人 『イリヤの空 UFOの夏 その1』 メディアワークス

夏といえばホラーなんだけど、実はSFもいい。ところでこれはプロローグだし、まだ面白いのかわからない。宇宙人と戦っているようだけど、まだ何も出てこない。。

 ゴーゴリ 『外套・鼻』 岩波書店

ドストエフスキーが「われわれは皆ゴーゴリの『外套』の中から生まれたのだ!」と言っている。それで解説を読むと難しげなんだが、気にせず読む。かなり面白い。ひとくちに不条理といってもユーモアがあるので、とほほな話という感じ。それにしても主人公が…