2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧
風邪を引いて、中ごろはいろいろお休み。闇の左手がとにかく素晴らしかった! 映画はゲバラ。それから「落下の王国」。映画館で観ればよかった! 素晴らしい映像美もさることながら、音楽も役者もいいし、ファンタジー部分は完ぺき、とはいないけれど、現実…
一言で言うと、”奇妙な”小説だ。掴みどころがない、というより、輪郭がない。ぼやけた二つの影のような塊が、風雪のなか、ただ白い世界を移動している。核心は常にある。愛に似ているが、それをそのまま愛と呼んでいいのかわからない。両性具有の異星人であ…
面白くなってきたと思うとすぐに場面転換してしまい、全体的に気分が盛り上がらないまま終わってしまった。ディテイルは面白いのだけど。。主人公ふたりだけに絞っていたらもう少し入り込めたかも。天上人の描き方がわたしにはしっくりこなくてこれは致命的…
あまり上手い言葉が思いつかないのだけど、とにかく面白かった。わたしが井伏鱒二を好きなのは、陽気さと切なさのバランスが絶妙で、笑いながら目のはしで泣いてしまうようなところ。こういう心地の良い軽妙な文芸小説を読める機会は意外と少ないように思う…