日日平安

再開しました

2006-12-01から1ヶ月間の記事一覧

 2006年総括

■アート 1.伊藤若冲(動植綵絵)三の丸尚蔵館 2.Cocco東京公演 3.オラファー・エリアソン「影の光」 ■映画 1.なし 2.なし 3.プロミス(無極)、フラガール ■ビデオ 1.らくだの涙 2.ミトン 3.ベルヴィル・ランデブー ■本 1.『タイタンの妖女』 カー…

 なかはられいこ 『脱衣所のアリス』 北冬舎

<えんぴつは書きたい鳥は生まれたい> 本としては初めて読む川柳。”サラリーマン川柳”ぐらいしか知らなかったので、「私」を中心に置いたその自由さに驚く。女のひとのやわらかさと底暗さが気持ちよく混在している。巻末に本書及び川柳に対する座談会が付い…

 アレックス・シアラー 『チョコレート・アンダーグラウンド』 金原瑞人訳

イギリスの児童文学。大勢の人が選挙に行かなかったために、健全健康党が勝利を収め、チョコレート禁止令が発令されてしまう。禁止の仕方は徹底的で、チョコレート探知機が町を走り、違反したものは厚生施設へ送られる。チョコレートを何かに置き換えると、…

 大崎善生 『将棋の子』 講談社

将棋界を舞台にしたノンフィクションだが、小説のようでもあり、冒頭とラストは少しうるうるしてしまう。将棋は与えるだけで、何も奪わないという、何十年も経ってからの著者(将棋連盟発行の雑誌編集長だった)の結論に重みを感じる。将棋界に興味があれば…