2004-08-01から1ヶ月間の記事一覧
かなり面白かった。描写がきめ細やかで感心した。恋愛モノと聞いていたので、いきなり小学生がぞろぞろ登場して面食らったが、なんとなく納得もさせられる。女の子の人間関係って怖いなあ。作者は賢そうだなあ。ふむ。一度囚われた人は難儀だなあと思う。し…
怪談のなかでも学校を舞台にしたものは特に好きだったりする。一番身近でほんとうにいそうな場所だもの。ドラマとオーバーラップして面白かったのかはよくわからなかった。栗山千明ははまり役だったのだなあとしみじみした。杏ちゃんと山田くんもかわいかっ…
『鍵のかかった部屋』 白水社 ASIN:4560046468 ニューヨーク三部作に限って言えば、どうしても「詩人の書いたもの」という印象から離れられない。他人との境界がくずれていく感覚というのは単に結果とか過程であって、境界という危ういモノに対しての哲学を…
大きな事件は何ひとつ起こらないが、ふと立ち止まって振り返ったりする、何気ない仕草や佇まいが、しんとした冷たさをたたえつつも優しい。何より好ましいのは、誠実であること。
待望の長編だったが、時間的にどこまでを切り取るかの差で、基本姿勢は短編と同じ。良くも悪くも黙々と丹念に文字を積み上げていく職人気質なのが素晴らしい。国境を越えた親の世代と、二世として異国の地で生まれた世代の対比がくっきりと鮮やかで温かくも…
共通点は絵本の原画、というのみで、志向性はそれぞれだ。立体の展示もあったが、なぜかほとんどが毒々しい。わたしは絵本にあまり馴染みがなく育ったが、それでも懐かしいものなのか、その中にさみしさと怖さを探しているようだ。
http://www.fukkan.com/sell/index.php3?mode=detail&i_no=19201285
http://kids.gakken.co.jp/kit/otona/karakuri.html
遠く先にゴールがあると思って走っていたら、突然崖から落っこちてしまったような展開で、怪作になり損ねた感がある。うまくまとめているが、ちょっと円満すぎ? ヒロインのぽんぽん出てくるしょうもない言葉の後に、必ず自己反省が入るのが可笑しい。ああ、…
ラストの方は無駄に長すぎ。…やたら疲れた。構成も面白かったが、推理とか意味不明だしどうでもいいのだけど、九十九十九と他の人間との絡みがとにかく面白い。
気持ちわるー。あはは。語りが巧くて、怖くないが、ねっとりとした作者の怨念がこもっている。ははは。
意外なことに、これは苦手だった。気持ちわるー。思うに欲望に対してストレート過ぎるのだな。この手のものは、書き手が冷静じゃないと読みづらいものだ。
小公女や小公子のような話だと思っていたので面食らう。どちらかといえば、アン・シャーリーか。パレアナのキャラはなかなか興味深い。周りにいたら気が狂うけどな。これって「愛少女ポリアンナ物語」の原作なのか。愛少女って…。 http://anime.tv.yahoo.co.…