日日平安

再開しました

 姫野カオルコ 『すべての女は痩せすぎである』大和出版(文庫版は集英社)

文庫化に当たって加筆修正されているとのこと。わたしが読んだのは単行本の方。姫野カオルコをよく知らないので、ネットでどこかのちょっと頭がよくて気の利いた女性の書くエッセイみたいだなあと思う。内容にとりてて反論する気はないがサービス精神とまとまりに欠けているので、なんだか面白くない。ウケる層は狭そうだ。ひとつ面白かったのは、筆者は吉行淳之介と電話でお話をしていたというエピソードで、吉行氏の物言いがいちいちステキだった。違うなあ。
すべての女は痩せすぎである―真説・美人論  すべての女は痩せすぎである (集英社文庫)

 美輪明宏 『光をあなたに―美輪明宏の心麗相談』 メディアファクトリー ISBN:4889913483

時間つぶしに立ち読みをしたら面白くて全部読んでしまいました。とらばーゆの人生相談に答えたものらしい。相談者には悪いがこうのはバッサバッサと斬られなくっちゃね。痛快でした。美輪さんの人生観に基づいての回答なので、単なる人生相談というだけでなく、美輪さん自身の生き方も感じられるのがいい。

ジャンヌ・モローの逸話が紹介されていて面白かった。好きな男性のタイプは?と訊かれて、「男は美しければそれでいいです。他のものは全部私が持っていますので」と答えたそう。一度言ってみたい(笑)。これは男は顔だというよりは、自分への並々ならぬ自信があるからこそのセリフですね。普通のひとが言ったらただのバカだもんなー。