2004-01-01から1年間の記事一覧
小公女や小公子のような話だと思っていたので面食らう。どちらかといえば、アン・シャーリーか。パレアナのキャラはなかなか興味深い。周りにいたら気が狂うけどな。これって「愛少女ポリアンナ物語」の原作なのか。愛少女って…。 http://anime.tv.yahoo.co.…
1/4ほど読み残してしまったが、まあ差し支えなかろう。とにかくすごいのがロシア語の名前だ。名前を見ているだけでかなり楽しめた。うーん、1話目は確かにおいおい、とツッコミを入れたが、こう一冊にまとめられるとそういうもんか、と思ってしまう。不条理…
■小説 『村田エフェンディ滞土録』 角川書店 雑誌に掲載された連作らしい。村田という考古学者の、第一次大戦の少し前のトルコの滞在録とその後日談である。梨木香歩が男性を主人公にして一人称で書いているのが珍しい。そのせいか、連作形式のせいかはわか…
→結果 面白そうぢゃないか…。 http://media.excite.co.jp/book/news/topics/087/result7.html →結果 違う選択をしてみたところ。神様好きー。http://media.excite.co.jp/book/news/topics/087/result4.html
小野不由美ってカッコイイのだなと思った。傑作ではないけれど、なかなか面白かった。明治の浅草の風景もひとつのみどころである。話としては京極堂シリーズと「虚無への供物」を足して2で割った感じか。このふたつと比べると、ラストが弱い。ちなみにハード…
恋愛小説。筆力があるので、ぐいぐい読まされるのだが、それに相反して気分は盛り下がる。序盤の素晴らしい感触が宙に浮いてしまってどうしてくれる、という感じ。恋愛に似て恋愛ではないところから恋愛の入り口にたどり着くという趣向は面白かった。趣味で…
あるアパートの住人たちの群像劇である。住人たちはお互い交わることがないのだが、同じアパートに住んでいるという他に、もうひとつ共通項があるのが面白い。やっぱり巧いなと思って、後味もよく、安心して読める作品だ。
少し変化球なところにいやらしさも感じるのだが、現代のわたしたちが受け入れるには少々重いテーマなので仕方のないところか。ミステリ、恋愛小説仕立てになってはいるが、ハンナという女性の骨太なキャラクタが、物語に深みを与えている。 ←粗筋書きすぎで…
お金を払ってまで読みたくはないが、嶽本野ばらの作品は嶽本野ばらであるがゆえに、面白いともいえると思う。いい加減さとすべてにおいての微妙さ加減が結構好きだったりする。ちなみに天草四郎が主人公。天草四郎かよ。
それでいいのかよ、それでいいのかよ、それでいいのかよ、と3回ぐらい言ってみる。嫌な気分もしないのだが、どこまでも微妙だ。
とりあえずホラーというジャンルを気にしなければ、どの作品もそれぞれ面白い。表題作「姉飼」のインパクトが強いが、まだまだ力半分な感じ。根を詰めて長編を書いたらものすごいものができそう。売れないかもしれないけど。
言い換えれば、宦官の歴史は王朝+後宮の歴史である。とにかく宦官の多さには驚いた。人間も多すぎると、頂点からは蟻のように見えるのだろうか。内容は読みやすいが、煩雑で、専門書というほどでもないので、最初に分類を提示した上で、時代順に追っていっ…
3巻では、新作能と古典の紹介。新作能がクローズアップされていて、舞台裏や関係者の記事など面白い。知った名がちらほら出てくる。新作能がいかに難しいかはわかる。でも皆能を愛しているんだなあ。さて、最初に何を見ようか。
言われてみれば当たり前のことだが、芸術品である以前に道具なのだな。確かに素晴らしいものだろうとは思えど、物そのものを鑑賞するにはやや物足りないか。やっぱり舞台を見ないとぴんとこないのだろう。それにしても世の中には様々な職業があるのだなあ。
タイトル通り、能楽の手引書であるが、これがめっぽう面白く夢中で読んだ。なんといっても写真が豊富なのがいい。
■WEB本の雑誌 http://www.webdokusho.com/■エキサイト ブックス http://www.excite.co.jp/book/■ダ・ヴィンチ http://web-davinci.jp/top.html■復刊ドットコム http://www.fukkan.com/
よほどのフェルメール好きか、フランドル絵画(何それ?)好きでないと耐えられないような。なんともつまらない。つまらないぞ。フェルメールはさすがによいと思ったけれど、1枚ではなんともいいがたい。
『生まれる森』 講談社 ふー…。良くも悪くも浮ついている。おそらく作者が自覚的ではないところが気分を害するのだな。空気感のある文章には才能を感じるけれど、もっと掘り下げてくれないかな。『リトル・バイ・リトル』 講談社 決して悪くはないのだがやや…
デビュー作「ななつのこ」以来、ずっと追っているミステリ作家。初々しく純真で、危なっかしさが魅力だったが、ずいぶん上手くなったと思って感慨深い(笑)。球体関節人形をモチーフにした作品。最近人形に縁がある。またまた話が途中でわからなくなったが…
青春画家とも言われる彼の作風はクレーにも影響を受けているそうだが、どこか懐かしいおもちゃ箱のようだった。無彩色の線画がよかった。色彩感覚については派手なものはあまり好みではないが、はっと既視感を憶えるような滲んだ色彩はひどく懐かしくどこで…
奄美で描かれた画家人生の集大成ともいえる作品群はさすがに圧巻。しかしそれ以上にそこに到るまでの彼の心のこもった絵の数々に感激した。千葉寺での農民の生活を描いた一連の小品は心象風景のようでもあり、思わず泣きそうになった。
笑えるが、微妙である。あまり絵が上手くない。
友情を修復しようと試みる場面でのエピソードには心打たれたが、物語に入り込むにはわたしは歳を取り過ぎているような気がする。
著者と感覚が近いので、新たな発見というよりは、「そうそうそうなのよ」という気分で読めるから楽しい。男女間のセクハラ感覚の差については思うところ有り。なるほどと思った。